思えば今年は丑年。ケンタロスやミルタンクの年でした。24年前の丑年の年賀状にはケンタロスと「今年は俺の時代だ」という吹き出しを添えて書いたことを思い出しました。次の丑年でも変わらない年賀状が書けそうです。このように私とケンタロスは、切ったら切れそうなぐらいの関係性です。
一撃環境下での55ケンタロスのタイマン性能は群を抜いていますが、Lv.50で対抗できるポケモンを検討されていました。55ケンタロスの厄介なところは、①2種の一撃必殺②紙耐久ではない③高速高火力タックル④身代わりもあるよ あたりかと思います。この辺を攻略できる候補としてカイリキーが挙げられます。
50カイリキー@光の粉or先制のツメ/クロスチョップ/地震or当て身投げorめざめるパワー格/何か/何か
一撃連打を凌ぐ
Lv.50側が一番困るのが一撃連打をされることです。Lv.55からの一撃命中率は33.6%であることから、2発撃たれるだけでも5割を超えてきます。これに関しては、光の粉や先制のツメによる道具により確率を誤魔化す必要があります。例えば光の粉を持たせることで2ターン目までは4割ちょいしか当たることはありません。そのため、反撃側は(先手を取れない場合は)2発で倒せれば互角以上で戦える芽が出てきます。
ターン数 | 道具無し | 光の粉持ち |
---|---|---|
1 | 33.6% | 25.8% |
2 | 55.9% | 44.9% |
3 | 70.7% | 59.1% |
4 | 80.6% | 69.7% |
5 | 87.1% | 77.5% |
ケンタロスを叩き切る
先の通りLv.50側はケンタロスを2ターン以内で倒す必要がありますが、ここが難問となります。ダグトリオも高い素早さから地割れを可能としていますが、如何せん紙耐久なのが玉に瑕です。ケンタロスも高耐久では無いものの2発で倒すとなると弱点が少なくエントリー者が限られてきます。カイリキーは数少ないその1体であり、選ばれしものと言っても過言ではありません。ここでケンタロスへのダメージ率を確認してみます。当て身投げやめざめるパワーでは確定2発には足りませんでしたが、50%を超えているため候補としては考えられそうです。
技名 | 最小ダメージ[%] | 最大ダメージ[%] | 備考 |
---|---|---|---|
クロスチョップ | 65 | 77 | 確定2発 |
当て身投げ | 46 | 55 | 58%で2発撃墜 |
目覚めるパワー格 | 46 | 55 | 58%で2発撃墜 |
高速高火力を凌ぐ
次に高火力を耐えるという点です。カイリキーの地割れに依らない攻撃を耐えるのか確認をしてみます*1。下記がダメージ率のまとめになりますが、カイリキーはケンタロスの恩返しを耐えるものの、捨て身タックルは高確率で2発で落とされてしまうことがわかりました。つまりケンタロス側は地割れ連打の必要がなく、捨て身連打する方が有利となる可能性があります。ケンタロスを使う側としても覚えておかないといけない事項かもしれません。また、めざ格にすると2発撃墜のリスクが高くデメリットが際立つこともわかりました。
最小ダメージ[%] | 最大ダメージ[%] | 備考 | |
---|---|---|---|
捨て身タックル | 48 | 57 | 89%で2発撃墜 |
恩返し | 41 | 49 | 3発確定 |
捨て身タックル(対めざ格リキ) | 53 | 62 | 2発確定 |
恩返し(対めざ格リキ) | 45 | 53 | 22%で2発撃墜 |
身代わり戦術を乗り切る
身代わりを貼れることもケンタロスの厄介なところです。状態異常を封じ込むことができます。当然攻撃技との駆け引きが生じますが、素早さの高いケンタロスが勝負の手綱を握っているのは違いありません。身代わりは状態異常を防ぐだけでなく低命中率技を避けるのにも優れています。55ケンタロスは4回身代わりを貼れるので、カイリキー側は4回の内2回技を外してしまえば1回攻撃権を多く渡すことになります。しかしクロスチョップの命中率80%であり、4回打てば82%で3発は当たるため、身代わり戦術には屈しません。参考に他の命中率を含めて確率を勘定しました。爆裂パンチでは、身代わりを貼られ続けると分が悪くなることが、これでわかります。
命中率 | 4回命中 | 3回命中 | 2回命中 | 1回命中 | 命中無し | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
85 | 52% | 37% | 10% | 1% | 0% | メガホーン |
80 | 41% | 41% | 15% | 3% | 0% | クロスチョップ |
70 | 24% | 41% | 26% | 8% | 1% | 雷 |
50 | 6% | 25% | 38% | 25% | 6% | 爆裂パンチ |
ツールによるタイマン試行
いつも使用させてもらっていますが、PBSToolsでタイマン試行をします。毎度ありがたく使わせてもらっている神ツールです。
※Java含めてわかってないことが未だに多く間違っていたらすみません。
基本的に純粋な殴り合いをしてもらうことにしました。いくつかのパターンに分けて実施した結果が以下になります。表はカイリキーの勝率となります。
道具 | 技名 | 角ドリル連打 | 恩返し連打 | 捨て身タックル連打 |
---|---|---|---|---|
せんせいのツメ | クロスチョップ連打 | 53% | 71% | 41% |
めざパ(格)連打 | 49% | 54% | 27% | |
ひかりのこな | クロスチョップ連打 | 59% | 70% | 37% |
めざパ(格)連打 | 56% | 52% | 20% | |
当て身投げ連打 | 56% | 64% | 28% | |
おうごんのみ | クロスチョップ連打 | 49% | 65% | 65% |
めざパ(格)連打 | 44% | 51% | 62% | |
当て身投げ連打 | 44% | 56% | 72% |
※行はカイリキーの技選択、列はケンタロスの技選択
見てわかるのは、双方に安定した行動を取ることができないということです。カイリキー側は黄金の実クロスチョップは最も安定しそうな択ですが、一撃で負けた際は言い訳ができません。次点として先制のツメクロスチョップもシンプルながら良さそうです。ただし現在の試行ではケンタロスの持ち物は奇跡の実としているため、ケンタロスが光の粉持ちの場合は分が悪くなる可能性が高いことを忘れてはいけません。またケンタロスが一度だけ身代わりを敷き様子を見る戦法なども考えられましたが、これらは後日検討し追記したいと思います。この記事は年内にどうしても書き終えたい想いが強いのです。タイトル的に。
その他の対策方
カイリキーにはカウンターやアンコールといった技も考えられます。前者は一撃・捨て身に強いですが身代わりには弱く、後者は身代わりに強いですが一撃・捨て身に弱いという相反する性能となります。読みが入るため使い勝手は半々といったところになるのは明白でしょう。※今一度ですが、ジム城では一撃カウンターが使えないため注意が必要です。
まとめ
今回は一撃環境下における50カイリキーと55ケンタロスのタイマン検討を行いました。この際、カイリキーは
- Lv.50でも道具を持つことで、一撃連打を凌ぐ可能性がある
- 当て身投げでは2発撃墜確率58%
- 捨て身タックル2発受けると撃墜確率89%。恩返しは3発確定
- 黄金の実もしくは先制のツメを持ちクロス連打でそこそこ戦えそう
- カウンターやアンコールも選択肢として考えたい
以上です。一撃必殺を無暗に投げるのも無粋であり、必要な相手に必要な状況で打つ必要があることがわかりました。来年もどちらかの命脈尽きるまで存分に楽しい殴り合いをしたいです。