いばみが@食べ残しは具体的にどの程度脅威なのか考えてみました。
想定シチュエーション
・先行はみがわりを張って、それが残っている
・先行はたべのこしを持っている
・先行の残HPは81.3%(みがわり1回使用、食べ残し1ターン回復)
・後攻はみがわりを壊す必中技を持っている
・先行の行動論理は
(1)初手は威張るを選択する
(2)身代わりが破壊されたらみがわりを選択する
(3)みがわり状態で相手が混乱している場合、攻撃技を選択する
・後攻の行動論理はとにかく攻撃
このとき、後攻の混乱が解けて身代わりを壊されるまで上記行動を選んだ場合、ないし威張るが外れた場合までを含め期待値を計算すると次のHP式が得られます。
先行HP[%] = 73.1
後攻HP[%] = 100-(1.125X+1.125Y)
X:先手攻撃による期待ダメージ%
Y:後攻自傷による期待ダメージ%
参考に、先手55サンダースの10万Vが攻撃技、後攻50カビゴンとします。
このとき、X=27、Y=17.3、 後攻HP[%] = 50.3の期待値となります。
つまり先行は1回身代わりを成功させたことで HP差22.8[%]の期待値を得ることができることがわかりました。ただしカビゴンは攻撃力が2段階上がっています。
今回覚えておきたい点は以下の点です。
いばみが@食べ残しでみがわりが1度成功すると、
・後攻に攻撃1.1回+自傷1.1回程度のダメージは与えることが期待できる
・使用側はHP73%が期待値となる
数式を見ると、期待値上は決して驚異的な差は生まれていないと感じます。
みがわり状態を作られても圧倒的不利にはなりません。そのため、いばみが戦術を受けたら
①1ターン使って対面有利なポケモンに交換
(ただし、みがわりを必中技で壊せるというのが条件)
②ほえる・ふきとばし持ちへの交換
冷静にどちらかを選ぶ必要があろうかと思います。逆にいばみがを使用する側は、選出時に上記処理方ができるパーティかを見抜くことが重要かと思います。
________________________________________
※HP式の算出過程
威張るが成功した混乱の継続ターンに応じて次のような期待値が得られます。
・混乱4ターン継続した場合
攻撃回数 | 身代わり回数 | 自傷 | 最終HP |
---|---|---|---|
2 | 3 | 2 | 61.7 |
・混乱3ターン継続した場合
攻撃回数 | 身代わり回数 | 自傷 | 最終HP |
---|---|---|---|
1.5 | 2.5 | 1.5 | 68.0 |
・混乱2ターン継続した場合
攻撃回数 | 身代わり回数 | 自傷 | 最終HP |
---|---|---|---|
1 | 2 | 1 | 75 |
・混乱1ターン継続した場合
攻撃回数 | 身代わり回数 | 自傷 | 最終HP |
---|---|---|---|
0.5 | 1.5 | 0.5 | 81.3 |
混乱継続ターンは確率案分のため、結果期待値は下記になります。
<威張るが成功したときの期待値>
攻撃回数 |
身代わり回数 |
自傷 | 最終HP |
---|---|---|---|
1.25 | 2.25 | 1.25 | 71.5 |
互いのHP[%]に置き換えるとこんな感じです。
先行HP[%] = 71.5
後攻HP[%] = 100-(1.25X+1.25Y)
上記は威張るが成功した場合。失敗した場合は次の通り。
先行HP[%] = 87.5 ※身代わりが破壊されて食べ残しで回復
後攻HP[%] = 100
以上の両式と、威張るの成功率を加味にすると先の式が得られます。