ポケモンとお洒落はよく似てる。

ポケモンとおしゃれはよくにてる。

ポケモン金銀、ニンテンドーカップ2000、ジムリーダーの城の考察です。明日は忍ばない。

ライコウは挨拶する。

ライコウミルタンクのエース対面議論がされていました。この2体はカビゴン、サンダー、バンギラスにも並ぶ人気エースであり、金銀界の五大老とも言える存在です。そんなマッチングに胸が熱くなりますが、私も少し手を動かすことにしてみました。

 

今回検討する型は下記のようにしました。ミルタンクのサブ技は地震を筆頭に多種考えられますが、検討を単純化させるため使用しない前提の炎のパンチとしました。今回の主な焦点は「初手精査」になります。

f:id:sinobu2000:20211108225057p:plain55ライコウ@奇跡の実 10万ボルト/目覚めるパワー氷/リフレクター/眠る

f:id:sinobu2000:20210505192945p:plain55ミルタンク@ピンクのリボン 恩返し/鈍い/炎のパンチ/ミルク飲み

 

 

ダメージの確認

双方与えるダメージ値とダメージ率についての確認です。

10万ボルト(ライコウミルタンク
  最小ダメ 最大ダメ 最小% 最大%
通常 81 96 37% 44%

ライコウ側は確定3発です。

恩返し(ミルタンクライコウ
  最小ダメ 最大ダメ 最小% 最大%
通常 74 87 34% 40%
鈍い1積み 109 129 51% 60%
鈍い2積み 146 172 68% 80%
鈍い3積み 182 214 85% 108%
通常(リフ有) 36 43 17% 20%
鈍い1積み(リフ有) 54 64 25% 30%
鈍い2積み(リフ有) 74 87 34% 40%
鈍い3積み(リフ有) 91 108 42% 50%

ミルタンク側はリフ貼られることを考えると、2積みと3積みは差が無いため、2積みを狙いリフ配下でも確定3発というシチュを作ることを目指します。

技選択のフローチャート

どのように技が選択されるか先のダメージ率を念頭にフローを組みました。フロー検討するにあたり、毎度ですが、下記サイト様の各種ページを参考にしています。

ライコウ側技選択フローチャート

読み外したら負けるような選択肢は取ることはせず、確実な攻めを組み立てました。

f:id:sinobu2000:20211108232850j:plain

①④は80%、②③は確率20%を目安とした値を設定しました。先手を取り、有利な立場であるため守りに入った値です。焦点となるのが、最終選択項となる箇所の第1案 10万ボルト、第2案 リフレクターです。シチュエーションとしては、初手のような状況であり、選択の余地があると判断し、2案検討することにしました。

ミルタンク側技選択フローチャート

こちらも同様に回復を重視し、賭けには出ない立ち回りとして下記のようにしました。

f:id:sinobu2000:20211108232903j:plain

 

⑤は80%、⑥は50%を目安とした値を設定しました。不利な対面であるため多少攻めた設定が活きる形ですが、結果に大きな差は生じなかったため詳細は省きます。こちらも同様に初手のシチュエーションが悩みどころであり、第1案 恩返し、第2案 鈍いの2案を考えることにしました。

ツールによるタイマン試行

 技の選択フローができたところでPBSToolsでタイマン試行をします。毎度ありがたく使わせてもらっている神ツールです。

Java含めてわかってないことが未だに多く間違っていたらすみません。

初手4組み合わせにおけるライコウ側勝率

下記、ライコウ側勝率の結果です。初手が2技ずつ考えらるため、計4パターン算出しました。

  恩返し(タンク) 鈍い(タンク)
10万ボルト(ライコ) 79%  (1) 86%  (3)
リフレクター(ライコ) 82%  (2) 67%  (4)

※作成したコードが誤っている可能性もあるため話半分でお願いします

いずれもライコウが有利を取っているという結果になりました。初手の観点から見ると、ライコウ側は初手のようなシチュエーションでは10万ボルトを選択することで勝率約80%をキープできることが表から読み解けます。一方ミルタンク側は、初手のようなシチュエーションでは鈍いを選択した際には、ライコウがリフレクターであれば貼り損にさせることができるため、最も高い勝率になります。しかし、有利には到底及ばない数値です。

素早さ上を取っているライコウと特殊防御を得意としないミルタンクの対面であるため、ライコウが有利となるのが自然に見えますが、考えれば約40%のダメージを与える中で50%回復を続けられます。そのため、ライコウ側にとって重要なのは「急所」「麻痺」を引き当てることになります。そのため、ライコウ側は10万ボルトの試行回数が重ねる必要があります。最後に参考としてミルタンク側の勝ち筋と、勝利ターンまとめを載せましたが、これらからも10万ボルトを多く使用しているシチュが勝っていることがわかります。

ミルタンクのその他サブ技について

ミルタンク地震を擁していても勝率が逆転することは(おそらく)ありません。これは素の地震で50%を与えることができないことが大きな要因です。また、爆裂パンチや電磁砲を使った崩し方も考えられますが、元々の勝率が低いためこの辺に頼った戦い方でも良いかもしれません。いつか検討してみたいものです。

まとめ

今回のまとめは下記の通りです。

  • ライコウは初手10まんボルトで勝率80%は硬い
  • ミルタンクは初手鈍いで相手のリフレクター貼り損を狙うのが最も勝率が高い
  • ライコウは10万ボルトの試行回数を増やして急所麻痺を狙う必要がある
  • 地震ミルタンクでも(多分)勝率は悪い

実際問題として双方型がわからないため初手は慎重になりがちですが、この対面の場合は即回復に追いやれることからも、ライコウは10万ボルトから入ることが最高の挨拶になるかと思います。挨拶のできる上司は出来る上司。

 

参考

(1)と(4)におけるミルタンクの勝ち筋

「急所」「麻痺」が出なかった場合におけるミルタンク側の勝利シチュを想像することにします。平均ダメージを双方与えながら、これ(1)と(4)のパターンで表にしました。

まず(1)の双方殴り合いシチュエーションから、

T数 ライコ技 タンク技 ライコ HP タンク HP
1 10万ボルト 恩返し 63% 59%
2 10万ボルト ミルク飲み 63% 68%
3 10万ボルト ミルク飲み 63% 77%
4 10万ボルト ミルク飲み 63% 86%
5 10万ボルト 恩返し 26% 45%
6 リフレクター ミルク飲み 26% 95%
7 10万ボルト 鈍い 26% 54%
8 10万ボルト ミルク飲み 26% 63%
9 10万ボルト ミルク飲み 26% 72%
10 10万ボルト ミルク飲み 26% 81%
11 眠る ミルク飲み 100% 100%
12 10万ボルト 恩返し 44% 59%
13 リフレクター 恩返し 16% 59%
14 10万ボルト 恩返し 0% 18%

次に(4)のライコウ側がリフレクター出し損してしまったシチュエーションです

T数 ライコ技 タンク技 ライコ HP タンク HP
1 リフレクター 鈍い 100% 100%
2 10万ボルト 鈍い 100% 59%
3 10万ボルト ミルク飲み 100% 68%
4 10万ボルト ミルク飲み 100% 77%
5 10万ボルト ミルク飲み 100% 86%
6 リフレクター 恩返し 63% 86%
7 10万ボルト 恩返し 26% 45%
8 眠る ミルク飲み 100% 95%
9 10万ボルト 恩返し 63% 54%
10 10万ボルト ミルク飲み 63% 63%
11 リフレクター ミルク飲み 63% 100%
12 10万ボルト 恩返し 26% 59%
13 10万ボルト 恩返し 0% 18%

ミルタンク側は10万ボルトを(1)では11回、(4)では9回受けており、後者(4)の方が勝率が良いことの裏付けになりそうです。次にミルタンクが勝利したターン数をまとめましたが、これと勝利ターン数が合致しているためひとまずプログラムは最低限動いていると判断しました。

パターン毎のミルタンクが勝利したターン数

(4)における13T勝利が多いようです。(深い理由はわからず)

T (1) (2) (3) (4)
1 0.00% 0.00% 0.00% 0.00%
2 0.00% 0.00% 0.00% 0.00%
3 0.00% 0.00% 0.00% 0.00%
4 1.30% 0.00% 0.00% 0.00%
5 2.14% 0.00% 0.00% 0.00%
6 0.03% 0.13% 0.00% 0.00%
7 0.04% 0.00% 0.00% 3.23%
8 0.01% 0.16% 0.00% 0.37%
9 0.16% 0.85% 0.01% 2.31%
10 0.75% 0.52% 0.61% 2.36%
11 0.48% 0.50% 0.55% 0.06%
12 0.36% 1.21% 0.39% 1.80%
13 2.85% 2.20% 0.79% 20.52%
14 5.39% 2.15% 0.55% 0.54%
15 2.48% 0.62% 0.60% 0.43%
16 0.64% 0.49% 4.08% 0.34%
17 1.71% 2.42% 4.21% 0.25%
18 1.68% 5.26% 0.72% 0.40%
19 0.46% 0.27% 0.18% 0.12%
20 0.23% 0.15% 0.17% 0.03%