雷や大文字のような大技で確定2発という状況はよくあります。命中率は100%ではないため、受ける側は自己再生で回復しながらどこかで避けてチャンスを得れるだろうということを考えてみました。
【想定シチュエーション】
先行
・相手を3発で倒せる必中技持ち(33.4%のダメージ期待値)
・自己再生持ち
後攻
・相手を2発で倒せる大技持ち(α%のダメージ期待値。α≧50)
まず大技を当て続けることがいかに難しいかです。
初めに大文字です。
ターン | 連続命中 | 先行残HP[%] |
---|---|---|
1 | 85.0% | 100-α |
2 | 72.3% | 150-2α |
3 | 61.4% | 200-3α |
4 | 52.2% | 250-4α |
5 | 44.4% | 300-5α |
6 | 37.7% | 350-6α |
7 | 32.1% | 400-7α |
8 | 27.2% | 450-8α |
4ターンまでは大文字を当て続けることの方が期待できます。また残HP率から大文字を打ち続けることで自己再生を重ねられてもα≧62.5%であれば削りきることができます。一方で先行側はα<62.5であれば1ターン貰えることになりますが、次のターンHPが足りず落ちてしまいます。先行側は4回の再生で5回耐えることで有利になり、α<60.0%が良しとなります。
次に雷でも同様に計算します。
ターン | 連続命中 | 先行残HP[%] |
---|---|---|
1 | 70.0% | 100-α |
2 | 49.0% | 150-2α |
3 | 34.3% | 200-3α |
4 | 24.0% | 250-4α |
5 | 16.8% | 300-5α |
命中率70%は当て続けることが困難で、2ターン連続で当たることは期待できない方に傾きます。 早々に相手に手番を渡す可能性は高いです。大文字と同様に考慮すると、先手側は1回の再生で2回耐えることで有利になり、α<75.0%で良しです。
では大文字を想定して、α=59.9%、5ターン目に技を外したときを例にしてダメージの推移を示します。
ターン数 | 先行HP | 後攻HP | 備考 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 100.0% | → | 40.1% | 100.0% | → | 66.6% | 共に攻撃 | ||
2 | 40.1% | → | 90.1% | → | 30.2% | 66.6% | 先行再生、後攻攻撃 | ||
3 | 30.2% | → | 80.2% | → | 20.3% | 66.6% | 先行再生、後攻攻撃 | ||
4 | 20.3% | → | 70.3% | → | 10.4% | 66.6% | 先行再生、後攻攻撃 | ||
5 | 10.4% | → | 60.4% | 66.6% | 先行再生、後攻攻撃(外) | ||||
6 | 60.4% | → | 0.5% | 66.6% | → | 33.2% | 先行再生、後攻攻撃 | ||
7 | 0.5% | 33.2% | → | 0.0% | 先行攻撃で撃墜 |
5ターン目だけ後攻は攻撃を外したことで、先行側が6ターン耐えることができ、後攻を撃墜することができております。
注意点
・急所を検討していない
→10ターン目までは急所は出ないことを想定します
・追加効果を検討していない
→3割で追加効果をもらうため可能性は高です。先行は奇跡の実を持っていたことにします
・乱数を検討していない
・道具を検討していない
→眠る+薄荷は難敵です
今回覚えておきたいのは下記4点です。
①大文字は4回連続は当たりそう
②雷は2回連続で当たりにくい
③先行は59.9%の大文字を自己再生しながら受けると3回の攻撃チャンスを得る
④先行は74.9%の雷を自己再生しながら受けると3回の攻撃チャンスを得る
条件付きが多くあまり実用的ではない情報ですが、思考論理の構築や咄嗟の判断には役立ちそうだと思っております。